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2020年12月22日火曜日

電気流さなくったって、いいじゃないか。~電線でつくろう~

 どうもおはこんばんにちは。

 ご無沙汰してます、小倉です。

 寒くなってきましたね、いよいよ年末が迫っております。

 そしてまさに先日電工試験が過ぎたばかりですが、この12月からは皆さん色々なことに追われていらっしゃると思います。

 当店の客層もそんな迫る何かによって変わっていくのですが、その中で、この時期や、もうちょっと前の時期くらいから増える客層があります。

 それは、

 卒業研究や卒業制作が迫った学生の方々です。

 理系、特に工学部の学生さんは卒業研究の最後の追い込みであったり、実験に必要な部材の買い足しであったりで秋からこの時期にかけてご来店されることが多くなります。

 しかし、それとはまた違った、ある層の学生さんが昔から一定数当店へ相談にいらっしゃいます。

 その層とは。

 卒業制作や課題製作が迫った服飾系や美術系、建築系の学生さんです。

 電線は、見た目も、色も、表面の質感、硬さ、実に多種多様にあります。さらには当店にはそれらをさらに装飾するPETチューブなんかも揃っています。

 故に、この電気街の入り口すぐ、真っ先に見える当店に、恐る恐る踏み入れる若い方が数多くいらっしゃいます。

 そして、

 『あの~………電気流したりはしないんですけど……』

 と。

 私共はそんな相談にも丁寧に対応させていただきます。

 それと同時に、特に私は常々思っています。

 『そんなの一向に構いませんッッッッッ!!!!!!!!!!!』

 と。

 勿論電材屋の店員であるわけなのですが、当方その手の装飾だったり見た目重視でのご相談が好きで、いつもノリノリでお相手してしまうのですが笑

 模型でリアルなケーブルむき出し部分を再現したい!とか、

 映像作品を撮るのにそのセットを作るためにレトロな見た目の線ないですか!とか、

 衣装に編み込んでアクセント出したいんです!とか、

 先に述べた学生さん方は勿論、クリエイティブなお仕事をされてる方々も結構ご来店されます。


 やはり電線にしか出せない見た目だったり、被服の発色やはたまた透明な被服での中の銅線・メッキ線の色合いだったり、作品作りの素材として電線を選ばれる理由は実に様々です。

 しかし、それに応えられるのは、当店だからこそと、声を大にして言ってしまおうではありませんか。

 どしどしご相談ください!

 と、ここで終わってしまってもいいのですが、ちょっとだけそういった『電線として使わない使い方』やってみたのでご紹介します。

2020年9月30日水曜日

ご注文はSOMMERですか?実は全種お取り寄せ可能なんです。

  冗談抜きで売れてます。
 (勿論オヤイデケーブルもよろしくね!)



 という訳でどうもおはこんばんにちは。
 オヤイデ店舗SOMMER CABLE仕入れ担当小倉です。

 SOMMER、有難いことに売れております。

 あっという間に100m巻が無くなり、完成品の手配も若干追いつけないくらいに売れております。
 数年前にひっそりと日本に入ってきては徐々に浸透してきたドイツのケーブルメーカー、SOMMER CABLE。

 以前のご紹介記事はこちら。

【マイクケーブルに必要な3つの要素とは?】Sommer Cable / Galileo 238 を徹底解剖!【マイクケーブルの新機軸】


 現状店舗ではSC-THE SPIRIT XXLSC-GALILEO 238の二種類を在庫しております。が。

 実は弊社、これ以外にも全種取り寄せ可能です。

 と、いきなり言われても他にどんなケーブルがあるの?って感じですよね。まだまだ知名度はそこまで高くない、知る人ぞ知るメーカー。

 そのSOMMERケーブルのカタログが勿論ある訳なんですが、

 (インターネットではこちらから見れます



 この厚さ。

(マッキーは比較用)

 切り売りケーブルだけではなく、完成品ケーブルや、その為工具、プラグ諸々が掲載されているカタログなので、ケーブルのページだけでこの厚さでは無いのですが、


 そのうち切り売りケーブルまでのみでもこの量。完成品ケーブルのページは含んでいません。

 一ページ一種類だとしても多いくらいのページ数。

 それもその筈、SOMMER CABLEでは、楽器用やオーディオ用のケーブルは勿論、PA関連のマルチケーブルや映像用デジタルケーブル、さらにはLANケーブルまで独自に制作、販売を行っています。Class 6 OFCを使用したハイエンドなものから、耐候性、耐水性にまで考慮した環境に強いケーブルまで、多種多様なケーブルを制作しているメーカーなのです。

 そして話を戻しますと、オヤイデ電気、なんとこのカタログに載っているケーブル、

 全てメートル単位での取り寄せが可能です。

 納期は国内在庫があるものであれば数日、本国からの取り寄せになるものは約1〜1.5ヶ月程かかります。それでもケーブルはその多くが取り寄せの場合丸一巻のパターンが多い中、カットしてくださるのはとても有難い話。

 皆さんも是非是非活用して頂きたい!

 と、カタログのリンクを先程貼ったところで全部英語だしイマイチピンと来ないしといったところでしょう。

 なので今回は、今まで取り寄せた品々を少し紹介していこうと思います。

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 こちらはお客様の注文で細々と入荷したケーブル達。こんな感じでメートル単位で買えます。

 まずは上の写真で一番手前に見えますこちら。

 SC-SILVER SPIRIT

 こちらSC-SPIRIT XXLと同じSPIRITシリーズの最新のケーブルです。

 芯線の導体はなんと6NのOFCに銀メッキという贅沢っぷり。太さは0.22sqと細めで、中域から高域に重点を置いたハイファイ志向、といったところでしょうか。カーボン層がありそこで楽器向けの質感に仕上がっています。


 次に別のお客様(なんと丸一巻買い!)のお取り寄せより。

 SC-CLASSIQUE

 表面が布地になっている楽器用一芯シールド。

 写真の黒字に青のカラーのものに関しては、以前からSOMMERケーブルを知ってくださっていた方はご存知のカラーかと思います。
 こちらなんと、それ以外に黄色地に茶色の某社ツイードカラーのようなバリエーションと、


 こちら、日本では殆ど入って来ていない黒地に白・黄色ドットカラー。見た目が可愛い。私は好きです。

 ケーブル自体はその名前、さらに布地の風合いも相まって、ヴィンテージ風な印象を受けます。音質としても系統はそちら寄りですが、しかしながらちゃんと高域の伸びや抜けもあり、扱い易い音質になっております。



 次にこちら。

 私個人で取り寄せてみました、パッチケーブル用一芯シールド、

 SC-ONYX TYNEE

 外径4mmで柔らかく、尚且つClass 6 OFCを使用したハイエンドな細物ケーブルです。中身は先ほどのSILVER SPIRITと同じく0.22sqとかなり細めな部類ですがそれでもしっかり低域まで出てコントラストのハッキリした傾向になります。

 ん?4mm?もしかして?

 と察しの良い方はお気付きかもしれませんが。。。

 ソルダーレス......では使えませんでした。残念。

 SOMMER CABLEでは全体的に一番外側の被覆が厚い傾向にありますが、このSC-ONYX TYNEEも例外ではなく、弊社のソルダーレスプラグに突っ込んでみましたが、そのままでは被覆が破けず、使用出来ませんでした。

 その為、P-6.3L等の半田付けプラグで使うのが無難かと思います。元々同じ4mmの他のケーブルと比べてもかなり柔らかいので、取り回しは抜群です。

(どうしてもソルダーレスで、というのであれば裏技を駆使すれば何とかやれたりもするので後でこっそり私を訪ねてください。笑)



 さて次にご紹介するのは楽器用から離れてのこちら。

 SC-ASTRAL PROシリーズ

 こちらは本来デジタル用75Ωの同軸ケーブルであり、その中でもさらにハイエンドなシリーズで、こちらもまた芯線にClass 6 OFCの単線を使用した同軸ケーブルになります。


 その中でも今回取り寄せたのはSC-ASTRALシリーズの中の、RG-59/U相当の同軸ケーブルが二本並行に並んだ形のモデル。この時点で大分ステータスが渋滞してますが、さらにケーブルの構造が6NOFC芯線+アルミ箔シールド+錫メッキ編組シールド+アルミ箔シールド+錫メッキ編組シールドという徹底具合。誤植では無いですよ?本当に箔シールドと錫メッキ編組シールドが2層ずつかかっています。

 これを私はシンセ用のツインケーブルとして試しに取り寄せてみましたが、案の定取り回しは硬いですね笑

 しかし、シールドの徹底によるS/N比とClass 6 OFCによる導体の解像度は、デジタルのみならずアナログの信号線として使用しても良い感じ。折らないよう気を付けながら使っていこうと思います。笑




 そして最後にこんな物も。

 SC-MERCATOR Cat.6 SUPERFLEX PUR

 Cat.6Aまで対応の軟質LANケーブルなのですが、OFCを使用したLANケーブルであると同時に、耐候性を持ち屋外での使用にも対応し、さらには柔軟性を持たせたモデルで比較的取り回し易くなっています。


 普通のLANケーブルのような十字構造の4ペアではなく、2ペアごとに層になった構造も独特なLANケーブルです。

 ちなみにこちら、弊社取り扱いのTelegärtner社製MFP-8で取り付け可能です。

 注 : こちらCat.6Aに準拠したケーブルにはなりますが、実際のCat.6以上の速度保証はプラグの付いた完成品の状態でテストする必要があり、必ずしもCat.6Aの通信速度を保証するものではありません。御了承ください。


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 ざっとご紹介してきましたが、これでもお取り寄せ出来るうちのほんの一部どころか、在庫品含めても全種類の一割にも満たないくらいです。

 もし納期に余裕がありましたら、「こんな感じの線SOMMERで無い?」みたいな感じで尋ねていただければ、この分厚いカタログの中からあなたにピッタリな線が見つかるかもしれません。

 そのくらい実にバリエーションに富んだ、しかしながらそれぞれ確かなケーブルに関する知識から編み出されるラインナップが揃っております。国内メーカーの我々としても負けていられません。

 しかし、SOMMER CABLEとオヤイデ、結構全体的なキャラクター性も異なってくるのでそれぞれ適材適所で使うもまた一興。自分は結構場面によってオヤイデケーブルと使い分けることも多いです。ざっくり言うとくっきりしたハイファイ傾向な音が欲しいときはオヤイデ、風合いと厚みが欲しいときはSOMMER、くらいの感覚でしょうか。

 興味が湧いたそこの貴方。お問い合わせお待ちしております。

 それではまた。
 
 Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!

 小倉でした。

 


2020年8月27日木曜日

たった20㎝の小宇宙。~店舗スタッフもONTOMO MOOKスピーカーキット作ってみた~

 
どうもおはこんばんにちは。

 シオマネキ2号です。
 改めまして小倉です。

 暑いですね、連日こんな感じじゃ外に出る気も失せますね。
 特に私は体が日光に弱いほうなので本当に出れません。

 つまりは引き籠り&作業が捗る時期なんですよ。

 んで、そんな中。
 またしても本社からこのメモと共に大きめなものが回ってきまして。



 私「これシリーズかなんかなんですか???」
 本社『シリーズ化決定です(笑)』

 だそうです。

 やたら重い紙の大袋。
 何ですかね、何でしょうね、まぁ予想はついてるんですがね???

 というわけで家に帰って開封しますと。


 今回パッケージはないですが、これはONTOMO MOOK STEREO編の最新キット、
「これならできる特選スピーカーユニット2020年版マークオーディオ編」Mark Audio社コラボ6㎝ユニット

「これならできるスピーカー工作2020」専用エンクロージャーキット
 ですね。

 これだけ木の板が入っていればそりゃ重いですね。しかもMark Audioのユニットもこのサイズながら結構ずっしりしてます。
こちらは本来のパッケージであれば、ユニットとエンクロージャーのそれぞれ2冊分のセットになっております。

 そして今回、このキットへのアップグレードキットとして、オヤイデ電機から2種類のコラボセットを出させていただいております。

2020 ONTOMO SP Oyaide Bronze Set
2020 ONTOMO SP Oyaide Silver Set

 先日本社スタッフがTwitterでも呟いていましたが、こちらのセットなかなか好評につき、スタッフが大急ぎでシオマネキのごとく、手作業で製作しております。そのシオマネキ2号が私。店舗にお越しの際はそのシオマネキ作業をする私がそこにいるかもしれません。ご容赦。

 と、宣伝もそこそこに、こちらのキットをせっかく頂けたということで、私も組んでみました。ちなみにキットからエンクロージャーを作るのは初めての超ド初心者です。ある程度粗やズボラな点等あると思いますがご了承ください。

 さて、まずはエンクロージャーを組むとこからですね。
 以前イコライザーキットを組んだ時もとても親切設計だったこのONTOMO MOOK。

 今回の板材もこんな感じで、

 つける部分に沿って切れ込みが入っているので、接着時に合わせやすい構造に。

 さーあやるか、と思ったところであることに気づきます。
 木工ボンドがない()

 しかし自分の家の近所にホームセンター等々はないし、そもそもわざわざ買ってくるのも面倒だし…
 さすがにアロンアルファでやってしまうとずれを微妙に修正しながらくっつけたり、ということができないのであまり向かないだろうをと思いながら部屋を見渡すと…

 あ。

 いましたね、面白そうなのが。
 というわけで今回は、


 こちら(写真は後日綺麗なものを撮りました)、うちでも取り扱っている、
信越シリコーン KE-348を使っていこうと思います。たまたま自宅で持っていた余りがあったのもあり。本来は電気機器などの絶縁兼接着部分に使われるものですが、木に対しても十分な接着性はありますし、また環境特性も強く、硬化するとゴム状なので衝撃吸収にも優れて剥がれにくい、ということで思ってた以上に今回の件に向いているのでは?と思い、使っていこうと思います。

 というわけでKE-348を使い接着開始。


 硬化前でもある程度弾性のあるペースト状なので、ヘラ、もしくはある程度汚れてもいい布等を用意した上で指できっちり伸ばしてくっつけていきます。今回私は手持ちの白色のものでやってしまいましたが、目立たせない意味では透明色タイプのものがいいかと思われます。
(ちなみにこちら、服につくと洗濯では全く落ちないので汚れてもいい作業着をお勧めします)

 24時間である程度硬化し、完全な強度を得るまでには硬化に3日程要します。気長にやっていきましょう。

 そこから数日、ある程度形が分かる状態に組んだものがこちら。


 この形状の解説に関しましては、先日公開されましたこちらのキットの紹介動画にて、オーディオ評論家の生方先生がしてくださっています。こちらも是非チェックしてみてください。





 そうしてほぼ完成形まで来たものがこちら。



 やはり白でやっちゃうと目立ちましたね…まぁ私はあまり気にしないタイプなのでこのままいっちゃいますが…
 しかし、硬化した後でも、このくらい薄くはみ出している程度であればこすると消しかすのようにポロポロと取れていくので多少はみ出しても平気かと思います。また、キット自体も板がほぼ正確に切られていますが、若干の誤差があるのである程度寛大な心で組んでいくべきかなと思います。

 そして全体の接着も終わり、無事KE-348での組み上げを完了。

 ただ、悪い癖なもので、もう一ひねり欲しくなってしまったので、今回はこのエンクロージャーに楽器指板・家具用のオレンジオイルを塗布していきます。


 重ねた上の濃いほうが塗布した後。
 ギターやベースをやっている方にはおなじみのあのオレンジオイルです。見た目もちょっと色が濃くなっていい感じですし、オレンジのいい匂いがしますし、また塗布した後で叩いてみると塗布していない状態より若干叩いた音が低くなります。それによりまた鳴りも落ち着いた方向に変化しそうな予感。

 そうして出来上がったエンクロージャーがこちら。


 さぁいよいよユニットをつけていきます。


 まずは折角今回は全種類配線材が揃っているので、そこの比較から始めます。

 写真右が付属の配線材、印字を見るとどうやらうちでも取り扱いのあるUL1007のAWG18ですね。いわゆる普通の錫メッキ銅ビニール被服の配線材。

 そして中央がアップグレードキットのBronze、3398-18、
 左がアップグレードキットのSilver、4N純銀単線0.8φ。


 まずは通常の配線材をつけて、ざっとユニットとターミナルを取り付け、試聴。


 なんとも狭いアパート住みなのでスペースの都合上と、完成形でもコンパクトで軽めなこともあり、ぱっとターンテーブルの蓋の上で試してしまったのですが、結論から言いますと、こんな状態で試聴してもちゃんと違いが出てきます。これらの配線材は実に長さは20㎝。たったそれだけで変わるの?と思うくらいの短さですが、侮るなかれ、結構はっきりと違いを感じたように思います。

 ちなみに少し脱線しますと、私の場合よく試しで聴く盤がこちら。
 (以下、アーティスト名敬称略)



 BECK / COLORS
 と、
 Mili / Millenium Mother
 の2つ。

 その中でも今回は、前者から『Seventh Heaven』、後者から『With a Billion Worldful of <3』『Camelia』を聴いて比較しました。

 『Seventh Heaven』は音像が広がる部分ときっちり固まる部分のコントラストがはっきりしているので、そこの表現力で評価しやすいのと、MiliとDE DE MOUSEのコラボレーション曲である『With a Billion Worldful of <3』は弦楽器やピアノのクラシカルなフレーズとシンセやボーカルチョップを使った現代的なフレーズとが入り混じるので個人的にこれが好きな音で聞ければ他もオッケーでしょ(笑)と思っている一曲です。また今回は生楽器の鳴りも聴きたかったので同アルバムから『Camelia』もピックアップしてます。(ちなみにMiliの皆様及びDE DE MOUSE様には普段から色々とオヤイデケーブルをお使いいただいております。ありがとうございます!!!)

 これがおすすめ!というより、やはり自分がよく聴いている音楽の中から評価しやすいもの、で試聴は選ぶといいかと個人的には思います。私の場合は偶然どちらも比較的最近出た盤であるのですが。

 まずはノーマルの配線材で試聴。

 6㎝のユニットということもあり、大分中域寄りなのかと思っていたのですが、想像よりも上も下も出てくれます。思っていた以上にこの時点でもハイファイ傾向なので驚きました。

 そして早速Bronze Set、3398‐18に交換して試聴。

 解像度が上がると同時に、結構パワフルな印象になりました。勿論同じボリュームに設定して比較していますが、それでも音量が一段大きくなってはっきりしたようにも聴こえます。何度も言いますが、変えたのは僅か20㎝のターミナルからユニットまでの配線材。想像以上に重要な部分だと気づかされました。

 次に、Silver Set、4N純銀単線に交換。

 こちらでは3398‐18より距離感は若干引っ込みますが、その分奥行き感や定位感がさっきよりも見えやすくなりました。特にMili2曲はここまでの2種類でボーカルのみにフォーカスが当たっていたような印象から、歌の裏で鳴っているフレーズがきちんと分離して綺麗に届いてくれるようになったように感じます。

 ここまで比較をしてみて、自分は4N純銀単線に決めました。元々解像度が高くて生々しいくらいのフラットが好みなので、何となくそうなる気はしていたのですが(笑)

 そしてここからさらに、このアップグレードキットの残りのパーツも使用していきます。

 それがMWA-010TOSP
 電磁波吸収テープとインシュレーターになります。

 インシュレーターは片側3つの計6つ付属、今回は完成品が比較的軽いこともあって単にスパイクを上向きにして載せて支える形で置いてみます。


 またMWAの方は、こちら『効きすぎ注意』な商品でもあるので、動画より少し控えめに貼ってみます。


そして再び試聴。

 聴き始めて思わずちょっと笑いそうになりました。
 全然違うじゃん、と。

 動画内で生方先生が言っていた通り、このエンクロージャーでは底面側のスリットからユニット裏からエンクロージャー内を通った音が出ていくため、底面の鳴りの部分が重要なようです。インシュレーターによりかなりの違いが出たように思います。(こんなターンテーブルの蓋の上だったせいもありそうですが…)

 特に、『Camelia』を試聴して顕著だったのですが、聴いているうちに何かパチパチ音が聴こえるようになったなと思い、変なとこどこか共鳴してしまっているかな?とも思いながらよくよく聴いていると、どうやらそうではなく先程よりもさらに解像度が上がり、弦楽器隊の細かいタッチまでくっきりと出た模様。また、『Seventh Heaven』でも、それぞれの音にかけられたエコー等のエフェクトがはっきり見えるようになりました。個人的にはそこまで見えるほうが好みなのですが、人によっては見えすぎて耳障りと感じるかもしれません。その場合はBronze Setのほうがお好みではないかと、個人的には思います。

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 さて、今回はここまで。
 いろいろと大雑把に()楽しんでしまったようにも思いますが、個人的には逆にこのくらい気楽にやっても楽しめる、という印象で、『ちゃんとしたオーディオセットとかアンプとか、作れる環境とか無いしな…』、みたいな躊躇は要らないと思いました。これを機に、ちょっといい音で聴けるようにしてみるとか、または初めて家でスピーカーで聴けるようにしてみるとか、そういった一歩目にももってこいだと思います。

 そうやって音楽を楽しんでくださる人が増えると思って…

 明日からまた私はシオマネキになります…

 それではまた。
 Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!

 小倉でした。

2020年7月30日木曜日

オヤイデ店員がオントモムックに出会ったら。~真空管イコライザーキット改造編~

 どうもおはこんばんにちは。
 小倉です。

 突然ですが皆さんは音楽之友社様のONTOMO MOOK STEREO編をご存知でしょうか?
 なんて言わなくてもきっとご存知ですね、つい最近弊社オヤイデ電気ともコラボで電源ケーブル自作セットを出させて頂いたばかりですし、あの時もあっという間に完売。

 その他有名メーカーとコラボレーションした様々な自作キットがハイコストパフォーマンスで手に入ったり、オーディオ情報満載のムックもあったりのお得なシリーズです。自分も毎度中々気になっては居たのですが、手を出せずにいました。

 そんなある日。

 本社からメモと共にA4サイズの箱が。
 メモには、

 『ブログネタにどうぞ』

 と一言。

 一体何かと思ったら、こちら。



 Luxman社様コラボレーション、真空管内蔵グラフィックイコライザーキットじゃありませんか!

 なんとも嬉しいご厚意、すぐ本社へ『やります!』と連絡をして、早速持ち帰り。

 勿論、このオヤイデ電気ショップブログに載せる以上、ただ組み上げるなんて事はしません。
 改造するべき点をチェックすべく、いざ開封。



 ????????????????

 回路全部組み上がってる!!!!!!!!

 なんの前情報も無しで開けてしまった自分も自分ですが。笑
 なんとて配線済み、後はネジで止めるだけの超親切設計ではありませんか



 確かにこれなら初心者の方や、ハンダ付け経験のない方でも気軽に購入し、楽しむ事が出来ます。

 しかし、ここはオヤイデ電気ショップブログ。
 何もせずに終わらせる訳にはいきません。

 策を頭の中で練りつつ、先ずは軽く組んで音出し。



 真空管の温かみが確かに付与されて、尚且つイコライザーの効きも良く、これは調整もしやすい、

 ですが、全く繋がない時と比べると、少し解像度が落ちた印象。それもその筈、繋ぐ時点で接点も増えるのでその接触抵抗は必至。尚且つ真空管の風合いの付与で帯域のバランスも少し解像度を担う部分からは逸れたように感じます。

 勿論、それをイコライザーとして弄り、さらなる音の良さを求めるのがこのムックの醍醐味。あまり電子工作に自信のない方でもそこのバランスを調整出来る意味ではとてもいいキットです。手軽に置けるサイズ感も最高ですね。

 しかし、自分としては、もうちょっと解像度が欲しい、尚且つその上で帯域を弄れるものにしたい!と思い、策を練りまして。

 まずパッと見替えられそうなのが、


 ここのフラットケーブル。というかパッと見の配線部分はここしかありませんね。勿論替えていきます。

 そして、もう一個気付いて替えたい箇所。
 それはここ、



 そう、このジャンパー線です。
 基板にくっついているとはいえ、これも配線は配線。こんな短い部分変えても変わるの?と思えるような所ですが、ざっと基板を見たところ、アース側、マイナス側をこのジャンパー線で通してあるところが多そうです。この基板の角には筐体へアースを落とすためのジャンパー線もありますし、散々エフェクターの筐体アースについて、

  アース実験その①:http://oyaideshop.blogspot.com/2019/02/gnd-47.html

  アース実験その②:https://oyaideshop.blogspot.com/2019/03/gnd-47.html

  アース実験その③:https://oyaideshop.blogspot.com/2019/05/gnd-47.html

 上記ブログでGND-47と遊んできた自分としては、
『変わる気がする…』
 と思ってしまいまして。

 今回はオヤイデ流改造方法としてこの二種類の配線部分を替えていきます。

(*尚、このキットの冊子部分では、その他真空管は勿論、抵抗やコンデンサといったパーツの改造例も載っているので、是非手に取ってみてください。)

 先にご注意を。
 配線や素子の外し方によっては基板のランド(半田付けする円形の部分)が剥がれ、修復不可になる場合もございます(実は自分も何箇所か誤って剥がしました…)。 
 その場合お客様自身での改造による破損は一切責任を負えません。道具を揃え、改造は自己責任の上で行って頂きますよう、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

 さて、ではまずはフラットケーブルから。

 まず基板から線を外す為、ソルダーウィック等を使って基板のランドからハンダを吸い取ります。
(両手が塞がる為ハンダ作業写真はありません、すみません)

 そうして線を外し、今回は3398-22を一本ずつ順番に付けていきます。



 フラットケーブルではない為、順番を間違えない様に注意します。

 太さはほぼ同じくらいで、綺麗にハンダが取れれば基板の空いた穴にすんなり差し込んでいけます。この時、ハンダを盛り過ぎて隣り合わせのランドとくっつかないように注意しましょう。

 そうして全部付け終えたら、次はジャンパー線の交換に移ります。

 解像度が欲しい、そして尚且つ同じようにジャンパー線として使いやすいもの、としてここでは4N純銀単線0.5㎜を使っていきます。

 まずは外してみると、



なんととても親切にジャンパー線の長さが表記されています。勿論裏面で半田付けする事になるので、少し長めに必要ですが、目安としてとても分かりやすいです。


 そうして純銀単線を再配置。
 被覆ついたままでもPFA被覆は薄い為やりやすいです。

 繰り返して総取っ替え。


 場所によってはちょっと長めに取って挿し易くしたりしました。
 ここでもランドを剥がさぬよう要注意です。上手く誤魔化してますが基板相手に慣れてない自分はそれでも数箇所剥がしました…泣

 そうして再び筐体へ組み上げ完成。配線替えの効果や如何に!


 ……割と思った通りに変えられました!
 解像度が上がり、それでも真空管の質感やイコライザーの調整具合はそのまま、ブラッシュアップすることが出来たかなと思います。
 ランド剥がれも上手く修復出来たようで良かった…

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 さて、如何でしたでしょうか。
 実はこのLuxman社様とのコラボキット、この他にも2種類存在します。

 既にお持ちの方や、何処かで在庫を見つけた方は手に取って、このワイヤー部分でのアプローチをしてみては如何でしょうか。ある程度腕に自信は要りますが、思っていた以上に効果が得られたように思います。

 それではまた。
 Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!

 小倉でした。

2020年6月30日火曜日

aet、そっと始めました ~シェルチップ編~

どうもおはこんばんにちは。

最近冷やし中華の看板もちらほら出てくる季節になりましたかね。
私は大好物です。そろそろマ〇ちゃん正麺のごまだれ冷やしをストックし始めたいところです。またどこかおいしい冷やし中華のお店をご存じの方は教えてください。

さて、こちらは夏だから、という訳ではないですが、直営店でもそっと始めた新商品がありまして。

それは何かというと…

オーディオアクセサリーブランド、aetの商品です!

ちらほらと店頭でも『aetの××無いですか??』と訊かれる事もありましたが、実は今まで取り扱いはありませんでした。(プラグ類でAecを取り扱っているのであるもんだと混同されることもしばしば…笑)

で、この度ご縁がありまして、種類は少ないですが直営店でも一部取り扱うことになりました。
(※オンラインへの掲載は今しばらくお時間を頂いております。申し訳ありません)

さて、その中でも今回はこちら、シェルチップを紹介していこうと思います。



世のシェルチップでは、円筒状の構造で一ヵ所切れ込みを入れているような形のものが多いですね。しかしこちらは見た感じなかなか珍しい形をしています。
差し込み側の太さは1.0Φと1.2Φの二種類。

早速開封。



こちら左が1.0Φ、右が1.2Φです(小さくて見辛くてすみません)。大外の形状は同じです。はんだを付ける側は円筒状に一ヵ所穴が開いており流し込む形状。異なる点は、差し込み側の四つに切れ込みが入った部分の内径のみが1.0Φと1.2Φで異なります。

そして今回は物は試しという事で線はこちら。



先日店舗副店長、金木のブログ(http://oyaideshop.blogspot.com/2020/06/pc-triple-cex.html)でも紹介させていただいたACW-EXでやってみます。正直シェルリードには不可能なレベルで硬い気もしますが(笑)
物は試しでやってみましょう。



まずはシェルリードに適度な長さで切って数㎜剥きます。
剥く長さはこのシェルチップのはんだ付け側の段差よりやや短い程度、といった所でしょうか。

そしてハンダ付け。



撮影上載せていませんが作業時にはしっかりミニバイス等でシェルチップを固定しましょう。線側もシェルチップ側も予備ハンダして付けるのが楽ですが、線側は被覆の耐熱がなく縮みやすいのと、シェルチップ側は万が一ハンダが溢れて差し込み側の切り込みに流れ込んでしまうとほぼ完全に使えなくなってしまいます(当方一本やらかしました…お気をつけて…)。なるべく少量のはんだでパッと決めましょう。

そしてこうして、4色の収縮チューブを入れながら4本分。



この1.0Φの収縮チューブだと、このaet製シェルチップは後から通らない&根元にもかからないため、補強にするよりは線自体にかけて色分けにすると良いでしょう。通常のシェルチップよりやや外形が大きめですが、それでも使用時に隣同士で干渉する程ではないためこのままでも問題はないでしょう。

しかし、これでは1.2Φ側がどちらかわからないため、



片側だけ黒い収縮チューブを判別用として付けます。
これでひとまずは完成。

そしてカートリッジとヘッドシェルを繋いでいきます…が。



線が鬼のように固いですね、やはり(笑)
もしこれと同じものをお作りになる修行僧のような猛者の方がおりましたら、あらかじめ丸めてから差し込むことをお勧めします。切れ込みが4ヵ所の構造になっていることで、接点は多く取れますが、過度に開いてしまいやすい点にも注意してまっすぐ差し込んであげましょう。

そうしていざ音鳴らし。



今まではこのAudio Technica製ヘッドシェルの付属品を使っておりましたが、やはりPC Triple C /EX、大分クリアになります。アナログの質感だともう少し大人しめでも良いかもしれませんが、これはこれで私としては好みの傾向でした。

さて、こちらのシェルチップ、オンラインでの掲載は少々先になりますが、店頭では既に販売しております。こちら4個入りで税抜¥1,080-20個入りで税抜¥4,500-。少々お値段高めですが作りやすさや形状的にしっかりしている点では一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

それではこの辺で。
小倉でした。