2022年10月28日金曜日

非磁性体ノイズ抑制テープ【NRF-005T】が11月4日(金)新発売!

オヤイデ電気は、旭化成株式会社が開発したPULSHUT®(高機能不織布)を用いたノイズ抑制テープ“NRF-005Tを新発売します。 

NRF-005T
NRF-005T ¥7,700(税込)

パルシャット®磁性体を一切使用していない画期的なノイズ抑制材で、AV機器やケーブルから発生する電磁ノイズ・輻射ノイズを抑制し、より原音に近い音を再現することができます。

オヤイデ電気ではセンダスト合金系電磁波吸収材「MWAシリーズ」を製品化し、ロングセラー商品として大変ご好評いただいております。このたびは高周波ノイズに敏感な現代ニーズに応えるべく、更なる高性能化を目的とした新しいノイズ抑制材の開発に着手したのが「NRF-005T」です。

私たちが重視するのは清水に魚棲まずに陥らぬこと。ノイズ吸収効果を謳うオーディオアクセサリーは、入念な設計を行わないと音楽や映像から本来あるべきニュアンスや臨場感まで濾過し、生気を失わせてしまう恐れがあるからです。

NRF-005Tノイズ対策と原音忠実性のジレンマを解消し、全てのオーディオファイルにおいて画期的かつ革新的な商品をご提供いたします。

PULSHUT®の持つ5つの特徴

  1. 磁性体を一切使用していない高機能不織布。
  2. MHz帯~GHz帯まで広い周波数帯域のノイズに有効。
  3. 基材は0.05mmと薄く、非常に軽量。
  4. 柔軟性に優れており、凹凸面への貼り付けが可能。
  5. シート表面、断裁面ともに絶縁性が高い為、導電面にも貼り付けが可能。

”PULSHUT®”とは?

エム・エーライフマテリアルズ株式会社(元・旭化成) PULSHUT®(パルシャット®)
https://www.malifematerials.com/jp/pulshut/

従来のノイズ抑制材は磁性体の材質や使用量を調整することにより、ノイズ抑制量をコントロールできる性質を持っています。それらは高い磁性損失特性を持ち、電磁ノイズを熱変換することでノイズ吸収効果を得ています。その反面、特定周波数帯域のインピーダンスが上昇し、これが原音となる波形にも影響を及ぼします。これはフェライトコアの性質に近いものです。しかしオーディオ業界では磁性体が招く「電磁界の発生=音質が変化する」という性質が知られており、ノイズ対策と原音忠実性は排反的な関係にありました。EMC/EMI対策と同様に、オーディオにも適切なノイズ対策が必要だったということです。

パルシャット®は高機能不織布に特殊表面加工を施すことで、非磁性体でありながら高いノイズ抑制性能を有しています。この特性により、原音となる波形への影響を抑えつつ、ノイズ成分のみ抑制することが可能となります。

PULSHUT®、パルシャット®は旭化成株式会社の登録商標です。

PULSHUT®の性能について

基板(写真のもの)にパルシャット®を貼り付けて、ノイズ抑制効果を検証しました。


●モデル基板(測定イメージ)


●磁界抑制効果 ※観測周波数:100400MHz

●電界抑制効果 ※観測周波数:250~700MHz

これは「電界を抑制することで紐づく磁界」に対する抑制効果が確認できます。


●電界抑制効果(全面貼り付け。)※観測周波数:250~700MHz

パルシャット®を基板全面に貼り付けることで、電界抑制効果が確認できます。

●マイクロストリップライン測定

2.4GHzを超える高周波では97%の吸収率を計測。従来のノイズ抑制材量と同様に、高いノイズ吸収特性を有していることが分かります。

●音響特性の測定

基材にパルシャット®を使用した「旭化成パルシャット®MU(支持体をPPに変更)」という関連商品での検証データにおいて、高調波歪み分析(1kHz)により信号波以外のエネルギーレベルが4.71dbも減少しており、ピンクノイズ分析結果では音圧レベルにほぼ変化がありませんでした。

これらの結果から、パルシャット®は原音となる波形への影響を抑え、ノイズ成分だけに作用していることが分かります。※測定結果は代表値であり、保証値ではありません。

”NRF-005T"と”MWAシリーズ”の違い

オヤイデ電気では、既にご好評いただいているセンダスト合金系電磁波吸収材「MWAシリーズ」があります。MWAシリーズは音質調整の要として、オヤイデ電気製品内でも広く採用している優れたノイズ抑制材の一つです。

パルシャット®は全く新しいノイズ抑制材である為、MWAシリーズと異なる特徴が多数存在します。それぞれの性質から適材適所を見極め、ご自身の環境下で併用することにより、オーディオシステムのS/N改善効果・ポテンシャルの発揮に貢献することができます。

 

NRF-005T

MWAシリーズ

ノイズ抑制材

旭化成株式会社 パルシャット®(高機能不織布に特殊表面加工)

センダスト合金系扁平金属粉

抑制材の磁性

非磁性体

磁性体

磁界抑制効果

電界抑制効果

メカニズム

抵抗損失を熱変換 ※磁性損ではない。

磁気損失を熱変換

体積抵抗値

1.0 x 10^12(Ω・cm)※高い絶縁性を持つ。

5 x 106(Ω・cm)※抑制材は導電性を有する。

厚さ

0.05mm

0.1mm/0.3mm/1.0mm

密度

0.8g/cm3

69.3g/cm3

原音への影響

使用量に関係なくほとんど変化しない

使用量が増えることで変化する

ノイズへの影響

使用量に応じて抑制効果が高まる

使用量に応じて抑制効果が高まる。

●推奨する使用箇所

NRF-005T

MWAシリーズ

スピーカーケーブル

電源ケーブル

ラインケーブル (RCA/XLR/TRS/TS)

電源プラグ・コネクタ

デジタルケーブル (USB/BNC/SPDIF)

電源タップ

LANケーブル・LANハブ端子周辺

壁コンセント

HDMIケーブル

コンセントプレート

ヘッドシェル・カートリッジ周辺

IECインレット

スピーカーや音響機器の接続端子付近

ブレーカー・トランス周辺

オーディオインターフェース

ギター/ベースアンプ

クロックジェネレーターの端子付近や発振器

パワーサプライ

(磁性を嫌う)半導体や基板上の電子回路

半導体や基板上の電子回路


スピーカーケーブル・LANケーブル・ラインケーブル(XLR/RCA)以外にも
クロック用BNCやUSBケーブル、フォノケーブルなどなど・・・
電界ノイズを内包するあらゆる箇所での効果が期待できます。


旭化成㈱様が想定していた基板用途にもバッチリ。
磁性による影響を嫌う基板レイアウトでも、パルシャット®であれば心配無用。

※どちらも「ノイズ発生源との距離」に応じて効果が増減します。主にノイズ発生源となり得る接点や導電体に近い場所へ貼り付けて使用されることを推奨します。
※どちらも「ノイズ抑制材の使用量」に応じて抑制効果が変化しますが、パルシャット®はノイズ成分を主に抑制する為、抑制できるノイズが存在しない場合はほとんど変化が起きません。
※推奨する使用箇所以外でもノイズ抑制効果は期待できます。固定観念に囚われず、様々な音響機器でお試しください。




NRF-005Tの画期的かつ革新的な性能が分かったところで、次のブログでは
『今売ってるMWAシリーズとはどう違うんだろう?』
という声に応えていきますよ!

電磁波吸収材バトル、勃発!【NRF-005T】VS【MWA-010T】どっちが優れてる?
http://oyaideshop.blogspot.com/2022/10/nrf-005tvsmwa-010t.html

※PULSHUT®、パルシャット®は旭化成株式会社の登録商標となります。

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