こんにちは、葛下です。
最近お客様に立て続けに聞かれたんですが、
「XLRのバランス接続をRCA等のアンバランス接続に繋ぐケーブルはどう配線すればいいんですか?」
はい。では実際に作りながら説明致しましょう。
今回使うのはケーブルはCANAREのL-2T2Sと言う2芯シールドケーブル
XLRはAECの91M-001、RCAはTOMOCAのJS-65です。
どれも安価でお手軽で扱いやすい部材です。
それではXLR側を作りましょう。
まず、いつも言ってますが先に忘れずにケーブルブーツとクランプを通します。
で、大体2センチ弱ぐらい外被を剥きます。
シールドをほぐして、紐やら紙やらを全部カットします。
シールドをまとめてこんな感じでまとめます。
実はこの3本の配置は重要な意味があるのです。
XLR端子はよく見るとこんな風に数字が印字されてます。
ケーブルを付ける側はこんな感じ。
はい。私みたいな老眼では見えないです。
老眼鏡必須
で、XLR端子にケーブルを付ける時は、1番シールド・2番青色(HOT)・3番白(COLD)とほぼ決まってます。
なのでピンの配列はハンダをする際には左から2・3・1の順番になっているので、ケーブルは青・白・シールドの順番になるように成形します。
今回アンバランス接続にする為、XLR端子側はハムノイズ防止の為にボディアースをとっておいた方が良いので、このように予め一番ピンとアース端子を錫メッキ線等で接続しておきます。
で、3ミリ程ケーブルを剥いて、3番に白、2番に青、1番にシールドをハンダ付けします。私は真ん中(3番)からのこの順番で付けます。
こんな感じ。
ボディアースもばっちりとれてます。
で、組み立ててXLR側は完成。
次にRCA側。
ここで重要な事があります。
XLRで2番に付けた青色の線をHOTにするのか、3番の白をHOTにするのか機器によって異なります。
ただ、現在は日本の製品は殆どが2番HOTになっているので、2番HOTで作って行きます。
希に海外製品等で3番HOTのモノがあるのでそこは注意しましょう。
忘れずにボディと絶縁ビニールを通して、
1cm程外被を剥きます。
シールドをほぐして行くのですが、ここでちょっとしたコツを
このように常に青の線が中心になるように沿ってほぐして行くと…
裸にした時、青が端になって綺麗に仕上がります。
次に青は3mm~5mm程外被を剥いて、白は全部剥いちゃいます。
で、白はシールド部と合体して一緒にグルグル巻いていきます。
こんな感じ。
で後は、青を中心に、シールドと白の合体軍団は外側に出して固定します。
シールドは短くカットして、青は中心の穴に突っ込んでハンダをします。
こんな感じ。
あとは組み立てて
はい。完成~!!
ちなみに3番HOTのケーブルは青と白を全く逆にして作るだけです。
簡単です。
ただそれでも「面倒臭いわ!」って方にはいつでも特注承ります。
長さ、部材等相談に応じます。
例えばケーブル長1mだとして今日使った部材でしたら
XLR(91M-001)¥308
RCA(TOMOCA JS-65) ¥242
ケーブル(L-2T2S)1m ¥165
で部材代だけで¥715で、後は工賃としてRCAは¥1,100 XLRは¥1,650頂いておりますので
総額¥3,465(税込)になります。
納期は最長でも1週間程頂いておりますが、「急いでるんだよ~」ってお客様がいらっしゃいましたら相談応じます。
よろしくお願い致します。
葛下でした。
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