2019年10月10日木曜日

RCAとTS???? いやあるんですよ、そこに新しい可能性が。~R4S4最速で使ってみた~

 どうもおはこんばんにちは。
 新しいシンセが欲しいのにお金が一向に貯まりません。
 そろそろmy new gear…を私もしたい。

 そんなこんなな小倉です。

 はてさて、今回のブログは数回ぶりの楽器関連です。
 なんと光栄なことにソルダーレスパッチケーブルの記事(https://oyaideshop.blogspot.com/2019/04/blog-post_11.html)以来の発売前レビューです。

 いっっっっっっっじり倒すぞーーーーーーーー!!!!!

 という訳で。
 今回の商品はこちら。


 遂に明日ですね!弊社から発売されますソルダーレスRCAケーブルキット
 そのラインナップの一つ。

 R4S4』。

 今回楽器よりオーディオ向けでもある新型RCAソルダーレスプラグSLR-240に、大変
好評いただいておりますソルダーレスフォンプラグSLP-240Sが組み合わさった、一見変わり種なセット。

 何処で使う?????????

 ……となると思うんですパッと見。特に単にギターやベースを嗜んでいらっしゃる方々、もしくはピュアオーディオ方面からRCAケーブルを使う方々からしたらちょっと不思議なセット。
 しかし、近年同期音源をバンドでも使用したり、ギター周りの機材を複雑なシステムで構成し、斬新なサウンドを生成したり。楽器と一口で言えどかなりその周辺機材による可能性というのは大きく広がっています。

 その中で、割と重要な役割を担ってきた楽器界の名器がこちら。


 KORG社様のKAOSSPAD
 タッチパネルのついた直感的操作のエフェクターとして、さらにはこれ自身もシンセサイザーとして発音可能な飛び道具として、数々のプロミュージシャンの方々からも愛される一品です。

 で、この子ね、もう本当にこれだけで数時間は遊べる良い子なんですけれどね、


 この通りIN・OUTどちらもRCAジャックになってまして
 普通のフォンプラグ出力のシンセサイザーやその他楽器から使用したい場合、どうしても両端がRCAとTSの構成になったケーブルを使わなくてはならないんです。

 そして、弊社ではd+ classB RTSも販売しておりますが、やっぱり世の中その構成のケーブルって結構少ない。

 そんな時、これの出番なわけです。

 今回は私のシンセからこのKAOSSPADへのケーブルでレビューしていこうと思います。

 ではまず、開封、内容をおさらいしましょう。


 SLR-240が2ペア、SLP-240Sが四本。加えて専用ケーブルSLD-ZEROが3m、作成用の専用スパナSP-10も付属。

 どうです?
 格好良くないですかこのRCAプラグ???????

 更にSLPシリーズ同様小型なのも良いところ。
 偶々家で余っていたAmphenol社製RCAショートプラグ、ACPL-Cシリーズとも比べてみました。


 ACPL-Cのカラーブーツ外したときと同じくらいのサイズ感。これは取回しにかなり期待できますね。

 では早速作っていきましょう。


まずは作りたい長さをケーブル充てて測って、


綺麗に切ります。


そしてハウジングを通してプラグを差し込み、


2つのスパナで締める。
 接続方法はこれだけ。これだけなんです。
 はんだ付け不要。これこそがソルダーレスの魅力です。

 そして反対側はシンセの出力の為にTSプラグを付けて、


また締める。
 そうしてもう一本赤いプラグで作って、はい完成。


慣れてしまえば一本あたり数分で作れます。
 しかし、今回初めて購入される方も多い事でしょう。幾ら簡単とはいえ、それでも失敗は無いとは言い切れません。
 なので、最初のうちは、


きちんとテスターで導通チェックをしてあげましょう。

 では早速作ったケーブルで繋いでみると、


 あらスッキリ。
 好きな長さで作れるのもソルダーレスの魅力ですね。故に余ったりたるんだりせずにシステムを構成できます。

 そして、このR4S4、同じくRCA-TSのプラグがもう1ペア作成できますので、今回はもう1ペアでKAOSSPADからミキサーへのパッチを。


こちらもジャストな長さで非常にスッキリ。
 これでもまだ構成機材は少ない方だと自負しておりますが、特にミキサー周りはケーブルが多くなってくるので無駄なくすっきりとまとめたいところ。そういう面で非常におすすめです。


 並んで格好良いプラグは良いプラグだってじっちゃが言ってた。
 さらに言えばこのプラグたちも先に発売されていたソルダーレスフォンプラグと同様、強度が抜群、このまま持ち運び用のケーブルとして頻繁に抜き差しするような場合でも安心です。

 さて、これで一通り作ったところでひとしきり遊んでみて、その音質の良さも確かめられたところで。


こちら、先程接続していた、我が家のシンセ用のミキサー。複数台のシンセから来た信号はここで一度ミックスしてオーディオインターフェースへと送られています。
 で、様々な端子が付いておりますが、


 おやおや????
 こちらにもRCA端子が。やはり探してみるとKAOSSPAD以外にも結構ありますねRCAの使いどころが。

 …その時、私に一つの閃きが。

 という訳で、それを実行するために、先日小島さんがご紹介したR4を追加で用意。

 そしてまず、


 RCA-RCAのペアを先程のミキサーとKAOSSPADの間と同じ長さで作ります。

 そして別売りで切り売りしておりますSLD-ZERO単体も追加し、


長めのRCA-TSに1ペア作り変えます。
 そうしてまず、


ミキサーのREC OUTから、


KAOSSPADへ、


そしてそのOUTPUTから、


 オーディオインターフェースへ。
 いやぁ、これはアツい…

 さて、此処で何をしたのか図解しながらちゃんと説明していきましょう。
 最初、2ペアのRCA-TSを接続したときの構成はこんな感じ。

赤線の部分が今回作成したソルダーレスケーブルになります。
 この状態では2台で構成しているうちの片方のシンセから出力した信号にのみエフェクトを並列にかけ、さらにKAOSSPAD自身から発する音もミキサーでミックスし、最終的に一系統のステレオ出力にまとまる形でした。これも出力がまとまる意味では合理的な構成なのですが。

 今まで宝の持ち腐れしていたRCA端子のREC OUTを見て私が閃いた構成がこちら。


元々の構成だと、二台あるシンセのうち一台にしかエフェクトが掛けられません。
 こっちの音にエフェクト掛けたい!ってなった時に繋ぎ替えるしかありませんでした。

 ところがどっこい。今回このRCAプラグによる出力の選択肢が広がった事により、ミキサーからステレオ2系統の出力が出来るようになりました。そのため、ミキサーでミックスしたシンセ音全てにエフェクトが掛けられ、尚且つエフェクト無しの出力も同時にして、インターフェース側で並列に処理できます。

 いかがでしょう?あなたの機材周りにもこんな感じで可能性がまだ眠っていませんか?
 もしかしたらそれを開く鍵になるかもしれません。
 しかも作るのも簡単お手軽。ケーブル長も自由自在。耐久性抜群。


 改めまして明日、今回ご紹介させていただいたR4S4、及びR4R8、プラグ単体のSLR-240が発売になります。
 楽器を嗜んでいらっしゃる方は勿論、DTMで多数の機材で制作をしてらっしゃる方、ラック・デスクトップ型機材を多用してらっしゃる方、普段自分のDJ機材を持ち歩きご活躍なさっている方、等等等等等。
 作るのも貴方、そこから無限の可能性を生み出すのも貴方です。


他では類を見ないこのキット、一度手に取ってみては如何でしょうか。

 それではまた。
 私は今からまたこのシステムで遊んできます。笑

 Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!
 小倉でした。

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