2024年11月11日月曜日

【11月11日】今日は●●●●の日。【コンセントについてどのくらい知ってる?】

こんにちは。

ポッキーは極細派です。でもトッポの方がもっと好きな鈴木です。


本日の日付は11月11日。なんと「一年で最も記念日の多い日」だそうです。

皆様は11月11日と聞いて、一番最初にどの記念日を想像するでしょうか。


いや、これは愚問でしたね。想像する記念日なんて大体決まってます。


それでは皆さんご一緒に。せーのっ







「配線器具の日」




・・・え? なにそれ? またまたー


配線器具の日といったら、「11 11」をコンセントの差込口に見立てた、一般社団法人 日本配線システム工業会により1999年(平成11年)11月11日に制定された記念日に決まってるじゃないですか。私もこの間初めて知りました。


一般的には棒状のお菓子の日を想像する人が多いとは思いますが、電設資材を扱うオヤイデ電気の社員にとっては「配線器具の日」他なりません。


正直たぶんみんな知らない。



さて、冗談はこれくらいにしておきましょう。


配線器具といえば、どのご家庭にも当たり前のようにあるコンセント。家電製品を動かすときに使うアレです。日本に住んでいれば、その存在に疑問を持つことはまずないと思います。


本日はそんな身近にある「コンセント」について、少しだけ深堀りしていきたいと思います。


さて皆様、コンセントが「コンセント」と呼ばれる理由はご存じでしょうか。


実はこの「コンセント」って言葉、すごく英語っぽい単語ですが、和製です。



その語源に関しましては諸説ありますが、時は明治時代。


海外から輸入した電気製品の中に「同心円状のプラグ」がありました。


この同心円状のプラグ、英語にすると「concentric plug(コンセントリック プラグ)」といいます。

当時の海外の電気製品に多く使用されていたプラグだそうでして、設計者や現場などでは、ケーブルの先の凸と壁に設置する凹の両方をまとめて「コンセントプラグ」と呼ばれていました。


その後、時代と共に形状は変われど呼び名は変わらず・・・今の形に落ち着きました。


ただし、凸と凹をバラバラに呼称できないのは不便だということで、大正時代の末頃にケーブルの先についたコネクタの方を「プラグ壁に設置する方を「コンセントへと正式に改訂したんですって。


現代の日本のコンセントは四角いのに、影も形もないconcentric(同心円状)が語源なのが面白いですよね。



ちなみに英語では国によって呼び方が異なりまして、アメリカでは主に「Outlet(アウトレット)」、イギリスでは「Socket(ソケット)」と呼ばれます。

なお、実は英語に「Consent(コンセント)」と発音する単語もあるにはあるのですが、その意味は「承諾」「同意」となり、皆さんが想像するコンセントとは全く異なる意味となりますので通じません。


「Where is the consent?(壁コンセントはどこにありますか?)」という意味で尋ねても、「承諾はどこ?」というよくわからない文章になってしまいます。

もし会社だったら、偉い人のところに連れていかれちゃうかもしれませんね。



〇コンセントの始まり


現在の日本では棒状の穴が縦に2本並んでるコンセントをよく見ますが、実は日本でも最初からこの形だったわけではありません。

コンセントの歴史は、1879年(明治12年)、かの有名なトーマス・エジソンの白熱電球まで遡ります。


白熱電球が普及する以前、もちろん家庭に電気などはなく、家庭の明かりの燃料は木 → 動植物の油脂 → ろうそく(奈良時代) → 石油 → ガス(明治時代)と、時代によって変化してきました。

当たり前ですが、当時は各家庭にコンセントはおろか電線すら通ってなかったわけですね。


明治時代から大正時代にかけて少しずつ白熱電球が普及し始めると、屋内に電線を引き込み、白熱電球を光らせる為の「電灯ソケット」が使われるようになります。


で、実はこの電灯ソケット。今でも照明には変わらず使われてはおりますが、当時はただ電球を光らせるだけのものではありませんでした

白熱電球と共に家電製品、主に電気アイロンや電気こたつが発明され各家庭に普及し始めると、これらを動かす為にも電灯ソケットが使われたのです。


つまりコンセントの元となったのが、電灯ソケットなんですね。


ちなみに複数の家電や電球を同時に動かすための「電源タップ」ならぬ「分岐ソケット」なんてものもありまして、これ、実は未だに作られていたりします。

その名も「新国民ソケット」。オヤイデ電気では扱っていませんが、家電量販店等で普通に売ってます。


商品名からして歴史を感じますね。現在は漁船や屋台などで使われることが多いそうです。



その後、歴史は繰り返すといいますか・・・昭和に入り、家電製品の増加に伴い「電灯ソケットのたこ足配線による電気事故(火事等)」が多発するようになります。


そこで各メーカーや電力会社などが結託し様々な取り決めが設けられ、当時アメリカで使われていたコンセントを元とした、今よく見る形の「壁埋め込みタイプ」を開発、採用することになったのです。


ちなみに、外国へ行くとコンセントの形が違うことはご存じかと思いますが、丁度この頃が運命の分かれ道になったようでして・・・


各国が日本と同じような歴史をたどった結果、各国の設計者がコンセントとプラグをそれぞれ好きにデザインしてしまい、今のバラバラな形になってしまったようです。

まさかその数十年後、こんなに簡単に世界中に人や物が行き来するような時代が来るとは、当時の設計者は思いもしなかったことでしょう。


とはいえ今更統一しようにも、あまりにも種類も数も多すぎる・・・全て変更するにはお金がかかりすぎる・・・

でも正直そんなに困ってないし、国としてはもっと別のことに金が使いてぇ!ってな感じで、今もバラバラなままなわけです。


色々とある現在のコンセントの種類については、次の機会に・・・



〇まとめ


【コンセントについてどのくらい知ってる?】はここまで! いかがだったでしょうか。

個人的には分岐ソケットが未だに売ってることが驚きでした。今の時代、使う業界しか触らない、そんな製品ですしね・・・


・コンセントの語源は「同心円状」、コンセントの原型は「電灯ソケット」。


正直覚える必要もないかもしれませんが、そんな歴史があったのかーくらいに思っていただければ幸いです。



今日はじゃがりこ買って帰ろう。



プリッツをこよなく愛す鈴木でした。

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