こんちは。小島です。
先週、端尺 (はじゃく)の活用という事で、2.0sqまでのブログを書きました。でも…
端尺の活用!〜ケーブルの太さによる音の違いを検証します〜
見ろ!プラグが山のようだ! |
「まだまだ俺の自作スピリットにビンビン来ねぇぜェ!」
って声が聞こえる。
よォし!じゃあ作ろうじゃあないかッ!!
ビンビンのやつをよオオォォッ!
市販では存在しないラインナップ。
そんなものを欲するあなたのための記事です。
長〜いロマンパートです。
手順はケーブルの中身をそれぞれ取り出して、ひたすらRCAオス-フォーンオスのプラグを作ります。前回の記事参照。
それでは、いってみましょう!!
5、BLACK MAMBA V2の中身(3.5sq)
かなりパワフル、ワイドレンジ。ただ低音が出すぎて全体のバランスが少し悪くなっちゃった…
オススメ度・・・・・★★★★☆
個人的には好きです。00年代のロックはこれぐらいパワフルだと聞き応えがある。
■自作ポイント■
絶縁体を剥いたところで、ASF-110 FR 13mm幅を導体に巻きつけます。
なぜこんな事をするかというと、絶縁体をつけたまま予備ハンダとハンダ付けすると溶けてグズグズになってしまうのです。
そりゃ本来はハンダ付けを想定していない設計ですからね…
こんな感じ。太いな〜ロマンだな〜 (左は3398-16) |
6、TUNAMI NIGO V2の中身(5.5sq)
圧倒的低音と音場感、空間を埋め尽くす音、音!音!!ただ、明らかに低音がもたつく
オススメ度・・・・・★★★☆☆
でも私は嫌いじゃない。80年代の洋ハードロックにはこれ。エアロスミスがとても良かった。
■自作ポイント■
絶縁体を剥いたところで、ASF-110 FR 13mm幅を導体に巻きつけます。
だからそもそもハンダ付けする設計じゃ(ry
どえらくゴツい。 |
重ね重ね言いますが、太ければいいってもんじゃないんですね…。小さい信号線に太すぎるケーブルはあまりいい結果ではありませんでした。良くないというか、ピーキーです。
適材適所という事ですね!
…
まだまだこれで終わりじゃあないんです!
ここからは完全に主旨から逸脱しています。
ただ私が作りたかった・聞きたかっただけ。
お時間が許す方、まだまだ物足りないDIYスピリットに溢れる方、変態プラグが見たい方、稀代の電線フリークはお進みください!!!
OH!YEAH!!
何という低音…銀線でこんな太い音でるのね。でも高音がきつく全体のバランスが悪い、、、
オススメ度・・・・・★★☆☆☆
音のピントがピタッと合う。80年代前後のアイドルソングが合う。
松田聖子を聞くならこれ。ボーカルの伸びやかさが素敵。ぞくぞくする。
8、ACROLINK 7N-P4040Fの中身(7N Cu
D.U.C.C. 2.0mm単線)
単線ながら非常にスムースな音質、疲れない。空気感・奥行きの表現が気持ちいい
オススメ度・・・・・★★★★☆
■自作ポイント■
まず切断が大変。キルべー (KB-60)をご使用ください。
どうしてもキルべーを用意できない場合、被膜を長めに剥き、芯線を1本ずつニッパーで切断しましょう。
9、SAEC AC-3000の中身(PC-Triple
C 2.0sq)
非常にお上品なスムースサウンド。カドが立たず、聴き心地が良いがもう少しガッツとパワーが欲しい。
オススメ度・・・・・ ★★★☆☆
■自作ポイント■
絶縁体を剥いたところで、ASF-110 FR 13mm幅を導体に巻きつけます。
だからそもそもハ(ry
10、FTVS-510の中身(5N純銀単線 1.05mm)
1.05mmの銀単線だが、かなり締まった低音がズカズカ出てくる、全体の解像度が非常に高く、音の分離感も良い。ほんの少し高域が刺さる
オススメ度・・・・・★★★★★
なにこの意外なバランスの良さ。インストを聞くならこれ。toeが合う。
■自作ポイント■
ケーブルが短い単線の場合、片方を押すとニュッと出てくるので導体だけ引き抜けます。
便利。
ニュッ 製作は思いのほか容易 |
11、HOTにFTVS-510の中身(5N純銀単線 1.05mm)、
COLDにFF-20 V2の中身(102SSC 2.0mm単線)
驚異の解像度、スピード感、押し出し感。
音場以外は最強、かなり狭いが量感がすさまじい
音場以外は最強、かなり狭いが量感がすさまじい
オススメ度・・・・・★★☆☆☆
耳が疲れちゃって2時間聞けません…(笑)
12、COLDにFTVS-510の中身(5N純銀単線 1.05mm)、
HOTFF-20 V2の中身(102SSC 2.0mm単線)
なかなか広めの音場感、申し分ない解像度、滲みの少ないピタッとした音像。好き。
オススメ度・・・・・★★★★☆
極めて高い解像度ではっぴいえんどや小坂忠を聞きたいあなたにおすすめ。
13、EEF/-S 2.6 V2の中身 (102SSC 2.6mm単線)
押し出し感、低域のパワフルさが尋常じゃない。むしろ強過ぎる。
製作がけっこう大変だが達成感はある!
60〜70年代の音楽を温かみを残したまま高解像度かつパワフルにしてくれます。けっこう好き。
■自作ポイント■
片方を押してニュッと導体だけ引き抜けます。
キルべー推奨。キルベーベイベー。
絶縁体を剥くのが非常に大変。私は手を少しケガしました…。
太っ! (左はRCAプラグ) |
ニュニュッ |
改めて、太っ! (このシールドも何かに使えないかな〜) |
14、4N純銀撚り線10/0.12×7 (約0.8sq相当)
音場の広さ、解像度、バランス、定位、どれも最高。これだ!
これがやりたかった!芯数が多く細い素線構成の純銀撚り線を束ねてより情報量も多く太い音を出しかった!でんぱ組.inc聞くならこれ。
ハンダ付け作業も比較的楽!超おすすめ。
■自作ポイント■
今回は一旦全ての被覆を剥き、まとめて撚り合わせ、改めてASF-110 FR 13mm幅を巻くという方法で作りました。
あまり綺麗に撚りあわせが出来ていないので、被覆を完全に剥かずにハンダ付けする部分だけ剥く方法のが良かったかもしれません…
さすがに全てヘビースニップで被覆を剥がすのは大変だったので、ケーブルストリッパーを使用しました。
7本づつ、長さを揃えます |
剥きます。とにかく剥きます。大変。 |
撚りあわせ、テープを巻きます |
こんな感じ。テープの巻き方もハンダも汚いですね。 すみません… |
いかがでしたか?
作って楽しい・聞いて楽しい自作の醍醐味、少しでも伝わりましたでしょうか。
今回作ったものの評価は全て私の個人の感想です。
みなさまのご参考になればこれ幸いです。
この線はこれに合うよ!こんな作り方もあるんじゃない?みたいなご感想があればぜひ。
結果として、私は現状では純銀の撚り線をレギュラーで使っています。
これが一番バランスが良かった。あと愛着がある。
ただ、ちらほら出てきたように、はっぴいえんどや荒井由実などの70年代の音楽を聞くときは102SSC 2.6mm単線を使います。
この相性は抜群でした。
ジャンルによって導体を変えるってのも、なかなか乙なものですよ。
そういえば、自作講習会の告知が解禁されました。
毎回、満員御礼・満足度120%、
店で「次はいつですか」と聞かれるイベントランキング 1位
(小島調べ)
参加したいけど店舗業務で参加できず悔しいランキング1位
のあのイベントです。
待て、続報!!
それでは、ロマン溢るる素敵な自作ライフを〜
■余談■
そういえば、切り売りの102SSCで製作するの忘れてた…
■余談2■
スタープラ◯ナって自作に絶対便利なスタンドだよね。
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